Eggs&Seeds

キレイゴトと毒が目一杯詰まった法科大学院生のブログ。
いつか殻を破って何かになりたいと企みながら
頭に浮かんだ独り言をありのままに吐き出します。皆様見守ってやってください。
感想・ご意見その他、コメント・TB大歓迎☆(但し、スパムは見つけ次第削除させていただきます。)

<< November 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

[ - ]
- : - : 

美術展感想メモ

最近23時過ぎ帰宅がデフォルトです。一週間が早すぎる。成績見て反省したので、今学期は真面目ちゃんモード。夏学期の最初もそんなことを言ってた気がするのはきっと気のせい。

このままだといつまで経っても美術展の感想を書かなそうなので、携帯から更新です。
(忘れかけてるけど)忘れないうちに感想をメモ。そのうち個別記事に直すかも。

コメント返すのはPC開いたときに。遅くなりがちですがごめんなさい。

◇静物画の秘密展@国立新美術館

一番気に入ったのはヤン・ブリューゲルの「青い花瓶の花束」。
黒の背景に色とりどりの花々が映えます。資料集か何かで見たことあるはず。

本物を描いたのだとずっと思っていましたが、同時に咲くはずの無い花々が描かれているんだそうです。この計算し尽くされた美しさは空想の産物だったよう。
描かれているのは、理想の完璧な花束。「美」を凝縮した感じです。

静物画っていっても色々ですね。写真と絵の違いを強く感じるのはこういうときかも。

◇ジョン・エヴァレット・ミレイ展@Bunkamura
目玉作品は、夏目漱石が草枕で「風流な土佐衛門」と表した(※自分で草枕を読んだわけではないので真偽は知らず。情報求む。)というオフィーリア。
透き通るようでいて、鬼気迫るようなオーラも内包している絵です。
ていうかいくらなんでも「風流な土佐衛門」はないでしょう…って言いたくなります。間違ってはいませんが。でも神経質な夏目漱石らしいといえばらしい。これが鴎外だったり、三島由紀夫だったり、はたまた村上春樹だったり、伊坂幸太郎だったりしたら、一体どんな風に表現するんでしょう。そういう風に見てみるのも面白いかも。(作家名は思いつき。)

お気に入りは、赤いマントを着た女の子を描いた連作「初めての説教」と「二度目の説教」です。とにかく可愛いくて愛くるしい。きょとんとして、怯えながらも気丈に強がってる感じの「初めて〜」もいいですが、叱られ疲れて(?)うたた寝中の「二度目」が特に好き。

「露にぬれたハリエニシダ」も幻想的で吸い込まれそうな綺麗な絵でした。朝焼けかな?一見写実的なのに現実離れた雰囲気を感じる不思議な作品。

写実的な幻想空間がミレイの世界なんでしょうか。全体的に、私はそんな印象を受けました。


◇大琳派展
ある方がおっしゃっていましたが、「ポップアートは日本から始まった」というのも頷けます。日本画のデフォルメには目を見張るものがありました。

ずっと「なんで月が黒いのか」と不思議に思いながら見てましたが、今回教えていただいて謎が解けました。銀絵具は劣化しやすく、酸化して黒くなってしまうんだそうです。巻物等で染みのようになっているのも、元々は銀色。風神雷神の周りに立ちこめる雲も、本来は銀色。風神雷神は黒い雲がおどろおどろしい雰囲気をかもしだしてますが、銀色になったら大分印象が変わります。

銀色に限らず日本画は退色が進みやすく、当時とはかなり様相を異にしています。私達が見られるのは、何十年、何百年の時を経てきた絵だけで、当時の彩色は想像するしかありません。
でも、色褪せた分だけ絵が見てきた長い時の流れが感じられて、色の鮮やかさとはまた別の魅力が積み増されている気もします。儚く移ろうところにまた趣があるというか、退色によって生じる味も日本画ならではの魅力かもしれません。

風神雷神と対をなす草木を描いた図屏風(雨に打たれ、風になぎ倒されてる様)が面白かったです。
貝を使った蒔絵の硯箱も素敵。墨汁を注ぐなんてもったいなくてとんでもありませんが。


ボストン美術館浮世絵展と、フェルメールと、ピカソ展×2は行っておきたい。行けるかなー。
美術展 ]
comments(0) : trackbacks(0) : 

「祈りの痕跡。」展@21_21 DESIGN SIGHT

「祈りの痕跡。」展@21_21 DESIGN SIGHT
会期:2008年7月19日(土)〜9月23日(火・祝)
時間:11:00〜20:00(入場は19:30まで)
休日:火曜日(9月23日は開館)
入場料:一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料



「文字」に焦点を当てた、珍しい趣向の展示。
地球文字探検家、浅葉 克己氏プロデュース。
先人たちの残した痕跡(文字)を手がかりに、歴史を「感じる」ような内容になっています。


欧文書体(左)と和文書体(右)の比較。
和文書体の多さが圧巻。
文字表現へのスタンスの違いもこの辺りに由来しているんでしょうか。
書道のように用途を抜きに文字自体の美しさを追求する文化が発達したのは
これだけのバリエーションがあって、一文字一文字が複雑な形を持ったこととつながっていそう。

この他にも、世界中の様々な文字(アラビア文字、トンパ文字、ハングル、スラヴ文字…)を集めた展示がありました。それぞれに個性があって面白かったです。



トンパ文字。
中国の奥地で今も使われている象形文字だそうです。
一つ一つが、物語の一コマを表しているようで(実際そうなんだと思う)
意味をあれこれ勝手に考えるのが楽しくて、眺めていて飽きません。

画像はありませんが、鈴木薫さんの写真が綺麗でした。
黒背景に、蓮の鮮やかさが際立って美しい。
写真集欲しいなー。

この展示の直後は
何でもないお皿の模様までもが一瞬文字に見えて
逆ゲシュタルト崩壊が起こっていましたw

でもよくよく考えたら、
デザインも文字も何かを伝えるって意味では境界は曖昧ですよね。
見て何に使うものかすぐ分かるような、そういうデザインを何て呼ぶんだっけ。
例えば「ボタン→押すもの」みたいなやつ。
呼び方忘れましたが、デザインで、視覚的・感覚的に使用法を伝えようっていう、そういう発想(iPodが成功例らしい)があった。

文字のグラフィックデザインもたくさん展示されていましたが
文字をデザインするというのは
文字である内容を伝え、その内容を文字の形に反映して…
っていう何だか興味深いプロセスですね。

最初に痕をつけたのは、誰か。
5000年前、シュメール人が粘土板に楔形文字を刻んだ瞬間、人間の思考、感情、芸術、科学は記録という行いによる永遠の生命を獲得した。「書く」という人類最大の発明から生まれる芸術や文化は、過去から未来に、個人から集団に伝染する軌跡の痕跡である。
21_21 DESIGN SIGHTの舞台に登場するこれらの痕跡は、現代人の意識に新たな痕跡を刻みつけるだろう。文字通り、浅葉克己が脚で探した地球発の表現を目撃するエキジビジョン。
美術展 ]
comments(0) : trackbacks(0) : 

「フランスが夢見た日本」展@東京国立博物館

日仏交流150 周年記念 オルセー美術館コレクション特別展
 フランスが夢見た日本―陶器に写した北斎、広重

会 期 2008年7月1日(火)〜8月3日(日)
会 場 東京国立博物館 表慶館1階

日本画をモチーフにしたフランス陶器の展示。
海老、蛙、蝶々、鯉、植物・・・
どれもこれも、なんとも西洋風のすました絵になっています。
よくフランス人は日本好きって聞きますが
きっと彼らの目にはこんな風に映っているんですね。
日本のどんなところに魅力を感じるのか、彼らをつかまえて聞いてみたいです。

雪景色にしても元々の絵は、山奥の雪景色、わびさびの世界観なのですが
陶器にうつしとられた絵は、日本びいきのフランス人が作った日本「風」庭園の雪景色な感じです。
かといって陶器作品を非難しているわけではなく
立派に西洋風の華やかな作品群として成立していて
実際に食卓が再現されているコーナーでは
違和感を覚えた西洋風の顔が見事に調和しています。
シリーズ共通の青の縁取りが鮮やか。
フランス料理の場にひけをとらないテーブルウェアであるためには
必要なデフォルメだったのかもしれません。
作り手が意識的にやったのかどうかがちょっと気になる。

にしても、「魚と虫と花」や、「魚と鳥と草」等
どうやって三点を選んでいるのかがこれまた謎。奇妙さが妙味。
鴨の描かれたロースト皿ってちょっと悪趣味だなあなんて思った。

原画と模写との違いでふと気づいたのは、描き方の細かさ。
模写の方が大雑把に輪郭を取っているのに、その内側の例えば鱗の描き方などは原画以上に緻密。
着眼点が少し違うのかもしれません。

陶器とあわせて北斎漫画が展示されていました。
草木・魚・虫・鳥・工具…とにかく何でもあり。モチーフ選ばず。
以前北斎展に行った時にも作品数の多さに圧倒されましたが
北斎ってほんっとうに心から絵が大好きで
とにかく描くことそのものが大好きで
何でもかんでも目にするものを片っ端から描きたくなったんだなーっていうのが伝わってきます。
絵を愛してるってきっとこういう人のこと。

その楽しんでる感じが、絵を見ているこちら側にも伝わってきて
思わずにっこりしてしまいそうになる。
楽しそうに絵を描いてる北斎の姿が目に浮かぶ。
「好きこそものの上手なれ」の典型例のような人だと思います。
楽しむって最強。「楽しむことを学べ」ってほんと偉大な言葉ですね。


そういえば何者かは分かりませんが日本画をよく知っている感じのおじいさんが、
版画の技法だとか、なんで折り目がついているのだとかを解説してくれました。
空刷りといって、絵の具をのせずに型押しだけするんだそうです。
和紙しかできないんだって。伝統工芸とのあわせ技ですね。
それから当時、版画は訪問先へのお土産として使われたんだそう。
だから荷物に入れるために、半分に折った跡があるんだって。

そういうことが分かると、ますます楽しくなりますね。
親切なおじいさんに感謝!


パリ・オルセー美術館と東京国立博物館の共同企画により、ヨーロッパのジャポニスムに日本の浮世絵が与えた影響について、テーブルウェアに焦点をあてて紹介します。北斎や広重などの浮世絵の題材に着想を得て作られ、1866年から1930年代まで人気を博したテーブルウェアである「セルヴィス・ルソー(ルソー・セット)」と「セルヴィス・ランベール(ランベール・セット)」を、元絵に使われた浮世絵の日本の版画や版本と対比して展示いたします。手描きで現存する数が少ない「セルヴィス・ランベール」の作品は、日本初公開になります。
美術展 ]
comments(0) : trackbacks(0) : 

最後のマンガ展@上野の森美術館

「井上雄彦 最後のマンガ展」
2008年5月24日(土)〜7月6日(日)

CA380080.jpg

先週土曜日に行きました。
8時半(開館は10時)に行ったら駅の公園口前まで列がずらり。
中に入れたのは11時半ごろでした。
でも9時半に並んで当日券を買えなかった人もいたらしい。すごいね。

とはいえ、中は入場制限が奏功してゆったり。
特に最後の方は、良い感じに人がまばらになって
マンガの世界に浸れます。
あれだけ並ばせるのも、このためなら許せる。

肝心の展示内容はというと、
五感をフル活用して堪能する究極の漫画。
紙と筆でここまで表現できるのか!っていうのを見せつけられます。
あれはなんなんだろう。
水墨画?漫画?
やっぱり漫画なのでしょうが、あれを見ていない人には
「漫画」っていう言葉ではその凄さを伝えきれない。
世の中には、絶対に、見なきゃ分からないものが存在します。

原画の迫力に圧倒され、
いつのまにか、本当に自然に無意識に、作品の世界に引きこまれて
あっという間に一時間。

「最後に帰る場所」について、私は具体的な場所は思い浮かばず
最後の場所を聞かれたら、胸を張って「自分」と言えたら
そう言えるように日々を生きていたら、
理想かもしれないなというようなことをつらつら考えました。


感想をメールで送ると、一日ほどのタイムラグの後きちんと返事が返ってきます。
タイムラグの存在が
一端飲み込んだものを反芻してさらに消化できるというか、
何ともまた気の利いた演出になっているわけです。
アフターケアまで行き届いてますね。
↓はそれに添付されていた画像。これも味があって何とも。

image002.jpg  image.jpg


そしてそこに書かれていた、井上氏が考える「最後に帰る場所」の解釈が、
さらにずしっと心に響く。

いい漫画を読ませてもらいました。
ありがとうございます。


「バガボンド」 「スラムダンク」を送り出したマンガ家 井上雄彦が、美術館の空間に挑む。
全館描き下ろし。100点以上におよぶ肉筆画で構成される、この時この場限りの空間マンガ。

JUGEMテーマ:アート・デザイン


美術展 ]
comments(0) : trackbacks(0) : 

21世紀人展

21_21で開催中の21世紀人展に行ってきました。

なんと三宅一生氏ご本人がいらっしゃいました!
グッズ売り場であまりにもフツーに歓談していらっしゃったから、
まさかご本人とは思いませんでした。

展示のパワーに圧倒された直後だったので
超舞い上がって、サインが欲しくて思わずカタログ購入w

展示で受けた感動を伝えようと試みるも、しどろもどろでうまく伝えられず。
ご本人と話せるって分かってたら、もっとちゃんと考えて質問したよ!

とはいっても、展示の感想は帰宅した今もうまく言葉にならないんですが
ものすごく巨大なパワーを持った価値をがつんとぶつけられた感じ。
なんていうのかなー、作り手が作品にこめた生命力に心の奥底から揺さぶられるというか。
素材のパワーと作り手のパワーとが掛け合わされたあの世界観に、とにかく圧倒されました。

あーなんか文章にすると本当に陳腐だ。
誰か、私の感じたこの何物とも形容しがたい強烈な感覚をうまく言語化してください。

「21世紀の神話」という三宅氏のインスタレーション作品がすごい。
部屋に足を踏み込んだ瞬間、うわっと飲み込まれそうになる。
魑魅魍魎がうずまく世界をのぞきみたというか。

新聞紙とガムテープで作られたタワーもすごかった。
幻想的な美しさとかそういうのじゃないんだけど、「目を奪われる」っていう感覚に陥りました。

どんなフィールドであれ、「想いをカタチに」する人達を本当に尊敬します。
美術展 ]
comments(0) : trackbacks(0) : 

21世紀人展@21_21 DESIGN SIGHT

「21世紀人展」
会期: 2008年3月30日(日)〜7月6日(日)
時間: 11:00〜20:00(入場は19:30まで)
休日: 火曜日(4月29日と5月6日は開館)

これも一月前の備忘録。ほとんどmixiのコピペ。
最近ブログを書く時間も気力も足りません。

ものすごく巨大なパワーを持った価値をがつんとぶつけられた感じ。
作り手が作品にこめた生命力に心の奥底から揺さぶられるというか。
素材のパワーと作り手のパワーとが掛け合わされたあの世界観に、とにかく圧倒されました。
あと、全体的に洗練された手作り感が良かった。


特に「21世紀の神話」のあの空間は格別。
足を踏み入れた瞬間、全くの異次元世界に迷い込んだかのような感覚にとらわれます。
ダイソン掃除機の服もすごい。
三宅一生氏というとプリーツプリーツのイメージしかありませんでしたが
ていうかプリーツプリーツもセンセーショナルですごいと思っていましたが
さらに広いISSAY MIYAKEワールドを垣間見ました。

ラッキーな偶然ですが
三宅一生氏にお会いしてサインをいただけたのに感動。

JUGEMテーマ:アート・デザイン


美術展 ]
comments(0) : trackbacks(0) : 

バウハウス・デッサウ展@東京藝大美術館

「バウハウス・デッサウ展」
会期: 2008年4月26日(土)-7月21日(祝・月)
月曜休館(ただし5月5日(月)、7月21日(月)は開館。5月7日(水)は閉館)
午前10時〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)
会場: 東京藝術大学大学美術館 
公式HP→http://www.bauhaus-dessau.jp/index.html



GWに行きました。超今更の備忘録w
藝大美術館は初めて☆

バウハウスデッサウは、ドイツに14年間だけ存在したデザイン学校だそうです。
シンプルだけど目をひく椅子だったり
どうなってるのか不思議なバランス構成だったり
なかなか面白い展示でした。
バウハウスデッサウの授業で用いた習作も多数展示されていて
デザインの知識があればきっともっと楽しめたのだろうと思います。

一枚の紙や金属からの可能性を探る習作が興味深い。

たった一枚の紙といっても侮る無かれ。
アイディア次第で無限の可能性を秘めています。
「○○が無いからできない」と言う前に、頭を使ってできる方法を考えろ!
ってメッセージのような気がします。
できない理由ばっかり思いつきがちですが
工夫さえすれば、できる理由だってあるはずなんですよね。

一番印象的だったのは、再現された校長室。
赤青黄のこの配色。そしてガラスの使い方。
校長室とは思えません。かっこいい。
バウハウスの校長先生は、部屋の雰囲気に負けずに、何気なくここに座っていられる素敵なお方だったのでしょう。



ショップで販売していたバウハウスのロゴ入りノートも超かっこよくて
買おうかどうか真剣に悩みました。結局買いませんでしたが。

バウハウスデッサウ展の詳細はこちらでも紹介されています。

 1919年にドイツ、ヴァイマールに誕生した造形芸術学校、バウハウス。
 ヴァイマール、デッサウ、ベルリンと拠点を変え活動し、1933年、ナチスの台頭とともに閉校を余儀なくされたバウハウスは、しかし、75年経った今も、世界中のデザインや建築に大きな影響を与え続けています。
 本展は、バウハウスを広く近代史の中に捉え直したうえで、デッサウ期に焦点を当てるものです。バウハウスの短い活動期間の中で、創設者ヴァルター・グロピウスの理想がより具体化されたのは、デッサウの地においてであったといえましょう。マイスターたちによる基礎教育の成果を示す学生作品から、工房製品、舞台工房の上演作品資料、絵画、写真まで、バウハウスの豊かな活動を紹介します。またバウハウスの最終目標であった建築について独立したセクションを設け、図面、マケット、映像によりデッサウ期の活動を取り上げます。
 出品総数260点余りのうち241点はドイツ、デッサウ市にて活動するバウハウス・デッサウ財団所蔵のコレクションであり、146点が日本初公開となります。


JUGEMテーマ:アート・デザイン


美術展 ]
comments(0) : trackbacks(0) : 

ルノワール+ルノワール展@Bunkamura

◆ルノワール+ルノワール展
公式サイト:http://www.ntv.co.jp/renoir/



◆雑感

平日午前中に行ったせいか、思ったよりも混雑せず
息子ルノワールの映像作品含め、ストレス無くゆっくりじっくり鑑賞できました。
父ルノワールは大好きな画家の一人ですが、恥ずかしながら息子ルノワールが映画監督だとは知りませんでした。その道では有名な方らしいですね。
父子並べて展示するというのは、あまりない面白い試み。


《ぶらんこ》
ピエール=オーギュスト・ルノワール
1876年 オルセー美術館

今回の展覧会で、私が一番感じたものは「幸福」でした。
もともとルノワールの絵に対して、モデルに対する温かく優しい眼差しが感じられて
目一杯詰まった幸せが溢れ出してくるようなイメージを持っていましたが
父ルノワールが家族を描いた絵と
息子ルノワールが父の絵から影響を受けた映像と
双方を見ていると、とても幸せそうな一家の様子が目に浮かんできます。

父ルノワールはモデルを写実的に描くことではなく、モデルを解釈して自由にそれを表現するということにこだわったそうですが、だからこそ外見だけではなく、内から溢れ出す何かまでが絵に閉じこめられているんですね。

「幸福の瞬間」を描かせたら、ルノワールの右に出るものはいないんじゃないでしょうかか。
と知識の乏しい素人が勝手に思ってみますw

最近ふと気が付きましたが、私は印象派が好きというより、ルノワールが好きなよう。


◆展覧会概要(公式HPより引用)

印象派の画家、ピエール=オーギュスト・ルノワール。彼の次男で映画史に名を残す、映画監督ジャン・ルノワール。「ルノワール+ルノワール展」は、二人の巨匠に焦点をあて、父の絵画と息子の映画を同時にご覧いただく展覧会です。本展は、2005年にパリで開催され、大きな反響を呼んだ展覧会を、オルセー美術館の総合監修のもとお届けするものです。

本展では、父の絵画と息子の映画の抜粋を「家族の肖像」「モデル」「自然」「娯楽と社会生活」と、4つの章にわけて紹介します。同じテーマで絵画と映画を対比することによって、親子間の確かな関係、巨匠と呼ばれる表現者二人の根底に流れる共通性を、明らかにしていきます。他にも、父と子、家族を物語る貴重な写真や映像、手紙なども展示します。

本展では、ルノワールの絵画約50点が展示されます。そのうち、オルセー美術館からは日本初公開作品を含む約15点の油彩が出品されます。36年ぶりの日本公開で、ルノワールの転換期の連作のひとつ、後に妻となるアリーヌ・シャリゴを描いた《田舎のダンス》(1883年)、木漏れ日が降り注ぐなか、語らう男女の一瞬を永遠に留めた名作《ぶらんこ》(1876年)。また、約半世紀ぶりの日本公開となる《コロナ・ロマノ、バラの若い女》(1913年)。《座る娘》(1909年頃)、《バラを飾るガブリエル》(1911年)など、日本初公開作品も注目を集めることでしょう。オルセー美術館が誇る所蔵作品と、本展に集結するルノワールの絵画は、まさに「ルノワール展」の決定版といえます。

*日本での公開年に関する情報は、オルセー美術館発表によるものです。

『大いなる幻影』(1937年)、『河』(1950年)、『フレンチ・カンカン』(1954年)などの作品で知られる、映画史上最も偉大な監督の一人、ジャン・ルノワール。人間の持つ多様性への深い眼差しに支えられ、映画表現の改革者とも呼ばれるジャンは、ジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーなど、才能ある映画作家たちに多大な影響を与えました。本展では、『ピクニック』(1936年)、『ゲームの規則』(1939年)、『黄金の馬車』(1952年)、『草の上の昼食』(1959年)など約15点の抜粋を父ルノワールの絵画と共に展示します。日本では、なかなか触れることのできない彼の作品を改めて取り上げることで、ジャン・ルノワールを再認識する機会となるでしょう。

画家ルノワールは身近な家族をよくモデルとして描きました。長男ピエールや三男クロードと同様、ジャンもその愛らしい姿が多くの作品に残されています。今回出品される《狩姿のジャン》(1910年)は、彼が最後まで手元においた父の作品です。画家ルノワールにとって、家族は創造の源でした。そして、息子は偉大な父の影響を生涯受け続け、自身もまた巨匠と呼ばれる映画監督となりました。

本展は、言葉に出来ない父と子の深いつながりや、家族のあり方について改めて考えるきっかけとなるに違いありません。
美術展 ]
comments(3) : trackbacks(1) : 

「没後50年 横山大観―新たなる伝説へ」@国立新美術館

没後50年 横山大観―新たなる伝説へ



日本画の美術展は、北斎、若沖に続いて三度目。
横山大観をまともに見るのは初めて。歴史の資料集くらい。
全体的な印象は、「圧倒されるような迫力」。
決してリアル(写実的)ではないのですが、力のある絵が多かった。
どちらかというと男性にファンが多そうです。イメージですが。

絵はがきにしてしまうと、油彩を絵はがきにした場合よりもはるかに陳腐な感じがしました。油彩の場合も色の鮮やかさが失われるのに代わりはないのですが、それでも絵全体の雰囲気は何とか保てているというか…
今回の場合、絵はがきではオリジナルの迫力が完全に失われていて、全く別物という感じ。色数が少ないからこそ、微妙な濃淡の表現が印象を決めているのかもしれません。


◆印象に残った作品

・金魚図
左側に金魚が集まっている非対称な構図。
中心にいないのがかえって控えめで奥ゆかしい。

・霊峰十趣・夜(たぶん)


幻想的。ぼんやり夜空に浮かび上がる富士山に目を奪われる。
こういうの大好きです。

・生々流転
芸術的にどうこうっていうより先に、とにかく長くて驚きました。
40mもあるらしい。これでも制作当時の半分の長さしかないそうです。
そんな作品を書き上げた精神力と勢いに感服。
そしてそれを広げて展示できてしまう国立新美術館もすごいですね。。。



つぶらな瞳のいたちが愛くるしい。


国立新美術館も気づけばもう4〜5回訪問しています。
なんだか縁のある美術館です。
国立新美術館で開催する美術展は、東大がキャンパスメンバーズ(?)に登録されているようで、団体学生料金で入れるのが魅力的。
これだけ盛りだくさんで600円は安すぎでしょ!と言いたくなります。本当に。

そういえばどうでもいいことですが、
全体的に作品の英語名が無理矢理過ぎでした。
例えば「正気放光」:The Grandest Mountain in Japan
神々しい雰囲気はどこへ消えたのでしょう。
あえてそういうところに着目するのも面白かったりしますけれどw
逆に海外作品の和名もきっと、原題と比べたら「え?」っていうものがあるんですよね。
そういう風に見てみたら、また新たな発見があるかも。

そして今回大観展を見たら、北斎を見たくなりました。
私が日本画に興味を持つようになったきっかけは、国立博物館での北斎展(昔の記事にレビューがあります)だったので。特に桔梗図をまた見たい。
美術展 ]
comments(2) : trackbacks(1) : 

Anker展@Bunkamura

◆故郷スイスの村のぬくもり〜Anker展〜
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_07_anker.html

モダンアートで芸術とは何かを考えた後は
正統派美術で羽根休め。

アルベール・アンカーという画家の存在を初めて知りましたが
何とも心地よい温もりのある絵。
アンカーの、人間を見る温かなまなざしが想像できます。

やっぱり私の好きは、現代美術の「美」よりも
こういう分かりやすい「美」にあるようです。
現代美術も嫌いではありませんが。


『マリー・アンカーの肖像』 1881年
油彩・キャンヴァス ベルン美術館蔵
Photo: Peter Lauri, Bern

この絵一番好き。実の娘を描いたもの。



19世紀スイスの自然主義の画家アルベール・アンカー(1831-1910年)。日本ではあまり知られていませんが、国民的画家として本国では大変な人気を誇っており、その作品は多くの美術館に所蔵されています。アンカーは、パリに30年も暮らしていたにもかかわらず、故郷の村の人々や日々の暮らしを描き続け、とりわけ「アルプスの少女ハイジ」を思わせる少女像は定評があります。スイスの人々の心を捉えて離さない情景は、私たち日本人が見てもどこか懐かしく、ぬくもりを感じさせます。本展は、ベルン美術館の協力により、油彩を中心に素描も含め100余点の作品で構成され、回顧展として日本で初めて本格的にその画業を紹介します。
美術展 ]
comments(0) : trackbacks(0) :