Eggs&Seeds

キレイゴトと毒が目一杯詰まった法科大学院生のブログ。
いつか殻を破って何かになりたいと企みながら
頭に浮かんだ独り言をありのままに吐き出します。皆様見守ってやってください。
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『レインツリーの国』(有川浩)

友人から教えてもらった有川浩の中編小説が琴線に触れて
他の作品も読んでみたいなぁって思っていたところに
法律書を買いに書籍部に行ったら
ちょうど平積みされているのが目にとまってお買いあげ。

数日前に文庫化されたばかりみたい。
これも何かの縁ですね。

ちょっと休憩のつもりで読み出したら
ぐいぐい引き込まれてとまらなくなって、一気に読んじゃいました。
薄めとはいっても、文庫一冊、一日で読んだの久しぶりです。

その吸引力はどこにあるのかって言ったらやっぱり
ストレートな感情を、包み隠さずガツンとぶつけてくるところでしょうか。
ここまで正面から体当たりしてこられたら
この先どうなるのかが気になって気になって。

20代後半の男女が主人公の青春純愛小説です。

主人公達自身がも「青春菌に感染した」って表現しているくらいで、
特に冒頭、直球すぎて、むずがゆくなるようなメールのやり取りの押収です。
読んでるこっちが照れて恥ずかしくなりました(笑)

自分の日常の近くにいない相手で、しかもメールだから、
思ったことをそのまま言いやすいっていうこの感覚、
昔々の中学生だか高校生だかの頃に、身に覚えがあるような、ないような。
そういうところがよけいに恥ずかしさを助長します。

本や映画を見たとき、特にそれが気に入ったとき
誰かと感想をシェアしたくなる気持ちも
でも実際は難しいというのも、
感性の方向性が似てて、かつ、違う視点を提供してくれる人を見つけると楽しいのも、とてもよく分かる。

いつもは、甘々の純愛モノって苦手で読み切らないことも多いのですが
今回すっと小説の世界に入っていけたのは
歯の浮くような直球の言葉一つ一つに、
キレイな部分も、どろどろした部分も、
生々しくて複雑で現実的な感情がこめられていたからかなって思います。
全部というわけにはいきませんが、二人のどちらにも、共感できました。

二人が離れたり近づいたりを繰り返しながら
絆をつむいでいくプロセスからは、「恋愛」に限らず、
人と人のコミュニケーションってこういうもの、というのが浮き出てきます。
見栄とかプライドとか羞恥心とか恐怖とか、
色んな感情がが邪魔をするけど
それでもぶつかることが始まり。
私にとっては不得手な領域ですが^^;

この小説は、
時折、女性視点と男性視点が切り替わりながら、一人称で語られます。
その体裁は、「冷静と情熱のあいだ」に似ているかも。
「冷静と〜」には、一つの物語を女性視点で描いたRosso(江國香織)と男性視点のBlu(辻仁成)とがあって
私の周辺では、どちらのバージョンが好みか、男女ではっきり分かれます。
この本も、男女で大きく印象が変わりそう。

私からすれば、「ひとみ」の言い分が相当面倒に映る(そうしたくなるのは分かるけど)だけに
それを面倒と言いつつ見放さない「伸」の忍耐強さに感服です。


内容(「BOOK」データベースより)
きっかけは「忘れられない本」そこから始まったメールの交換。あなたを想う。心が揺れる。でも、会うことはできません。ごめんなさい。かたくなに会うのを拒む彼女には、ある理由があった―。青春恋愛小説に、新スタンダード。


JUGEMテーマ:読書


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