Eggs&Seeds

キレイゴトと毒が目一杯詰まった法科大学院生のブログ。
いつか殻を破って何かになりたいと企みながら
頭に浮かんだ独り言をありのままに吐き出します。皆様見守ってやってください。
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休暇

6月中旬公開予定。
http://www.eigakyuka.com/

友人の紹介で試写会に参加させていただきました。

「死刑執行の際、支え役を務めれば一週間の休暇を与える」

死刑を扱った映画です。
制度自体の賛否というセンシティブな部分は深入りせず
それぞれの登場人物の感情を巧みに描き出している。
重いけれど感情が生々しくぶつかってくる、とても良い映画。

いつ来るのかも分からない死刑が執行の日を、
ただひたすら待ち続けるだけの死刑囚。
未来の希望も夢もない状態ってこういうことを言うのかもしれない。
淡々と独りで縄跳びをするシーンが切ない。
そして自分がまさにこれから死ぬということを告げられた時に
どのように振る舞うか。
あるいはどのような反射的行動に出るか。

「執行をうまく引き延ばせば、それだけ出てこられる可能性が上がるんですから。」
なんて無神経な言葉を吐く弁護士。
この人は一体何を守りたいんだろうか。
執行が先延ばしになって、一体誰が幸せになるの?

毎日顔を合わせてきた一人の人間に死刑を執行する立場の刑務官。
みんな死刑執行になんて立ち会いたくないのが本音。
立ち会いを名乗り出た人に向かって「勇敢」「勇気ある行動」だとか
死刑の執行に慣れるはずなんてないのに「慣れてますね」だとか
心の中のどこにもないし、むしろ本音とは正反対の陳腐で馬鹿馬鹿しい言葉をつい口走ってしまう。
そこがとてもやるせない。

死刑囚の家族。
面会に来たものの、言葉が出ない。
何を話していいか分からない。
行き場のなくて得たいの知れない感情が渦巻くだけ。
そしてこれが最後の面会になるなんてことは、
執行されるまで家族にも分からない。

この映画は、言葉のないシーンの使い方が本当に凄い。
誰も何も喋らなくても、生の感情が直にぶつかってきて
深く深く心を揺さぶられる。

死刑を執行される人間が可哀想だとも、
死刑を執行しなきゃいけない人が可哀想だとも、思わない。
でも、死刑を執行する者・される者の感情が流れ込んできて
そのどれもが人間として共感できる感情だから、泣ける。
おすすめ。

(追記)
感情論を切り離した制度のコストという見方は重要。

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