2011.01.23 Sunday
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インシテミル (文春文庫)殺人が許され期待されている空間で「夜」独りでいることを強制される恐怖、強い外的ストレスで鈍る判断力、そして殺人という異常事態にも生まれる慣れ…心理描写が緻密でリアル。極限状況下において半狂乱になる人間もいれば、それでもなおプライドやロジックで動く人間もいる。普通に面白い小説だけど、やっていることが大きいわりに主催者があまりに抜けてるというか稚拙なのがちょっと…そこはコミカルにすべきところじゃない気がした。読了日:08月27日 著者:米澤 穂信
阪急電車 (幻冬舎文庫)見ず知らず同士が、ほんの一瞬、同じ空間で同じ時間を共有する。電車に乗ってくる人、降りる人、ホームで待つ人…そんな老若男女が織りなす人間模様。作者の目のつけどころは鋭い。でも作品の印象は、ほんわかあたたかい。読み終えると、ささやかな幸せ感にひたれます。ふとしゃがみこんだら、四つ葉のクローバーを見つけたような感じ。恋したくなる。読了日:08月26日 著者:有川 浩
予知夢 (文春文庫)オカルトとミステリは紙一重。身の回りで意外に多い占いや霊感の類いは、一体どこまで説明をつけられるやら。読了日:08月25日 著者:東野 圭吾
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 09月号 [雑誌]絶景付の鉄道旅行したい。読了日:08月24日 著者:
夜のピクニック (新潮文庫)青春小説。大人と子供の狭間を揺れ動く高校生の心理描写がみごと。読了日:08月24日 著者:恩田 陸
女系家族〈下〉 (新潮文庫)二通の紙切れでそれまでのいさかい全てが無に帰すさまは、こぎみよさを感じる。相続財産に執着することは不幸のもと。第三者視点では明らかでも、当事者になるとそれが見えないくらいに惑わされてしまう。人間は単純。読了日:08月14日 著者:山崎 豊子
女系家族〈上〉 (新潮文庫)どろどろとした魑魅魍魎のうずまくお家騒動を描いた小説。お金のことで実の兄弟が仲違いするのは悲しいけれど、お金にはそれだけの魔が宿っているのも事実。読了日:08月14日 著者:山崎 豊子
人は仕事で磨かれる (文春文庫)伊藤忠の元社長のエッセイ。とにかく誠実に正直に、関わりあう人達全てと真正面から向き合って、ご自身の正義を貫いた結果、トップに登り詰めた方。叱るときは叱るが理不尽な扱いはしない。若手の意見にも耳を傾け、いいものは即採用。やや古い部分もあるのかもしれないけれど、読めば読むほど理想の上司です。人間の能力には大差ない、差がつくのは粘り強さや人間力。役職や肩書きは目指すものではなく、他人の後押しがあればついてくる。読了日:08月05日 著者:丹羽 宇一郎
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)速水部長かっこよすぎ!こういう実行を伴った高潔な理想主義者大好きです。性質からそもそも採算性確保になじまない業務分野が存在するのは確かだけど、現状の適切さを評価する際に採算性以外のどんな指標を用いるのかは悩ましいところ。「倫理問題ばかり声高に言い募る人間は、自分自身は何も創れない。」読了日:07月29日 著者:海堂 尊
ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)このエピソードなんだか読んだことある気がするけど、確かに初読だよねぇ…と思いながら読んでたら、ナイチンゲールと同時進行のストーリーなのね!単なるデジャビュじゃなかった。ナイチンゲールとあまり時間をあけずに読んでいたらもっと楽しめたかも。二冊に分けてしまえという発想は面白い。上巻は導入的な感じでまあまあです。読了日:07月28日 著者:海堂 尊
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 08月号 [雑誌]海外から見た日本てこんなふうなんだ!?と新鮮な発見がたくさん。「肉食系」「草食系」の形容詞がワシントンポストでまで使われていることにびっくり。読了日:07月27日
激流〈下〉 (徳間文庫)上巻後半の激流ぶりは残念ながら失速…主人公達六人のキャラはそれぞれ魅力的だし、20年ぶりの再会って設定も興味をそそる。でもかえってそのせいで、ミステリとしてはラストがちゃちだし、ヒューマンドラマにしてはいまいち深みがないし、設定を活かしきれずどっちつかずの中途半端に終わっちゃった感じ。拍子抜け。読了日:07月22日 著者:柴田 よしき
激流〈上〉 (徳間文庫)中学卒業以来20年、それぞれの人生を送ってきた同級生六人の道が、何者かに導かれるようにして再び交差する。20年の歳月が変えたもの、変えなかったもの。ちょっとした出来事が次々重なり、主人公達が次第に激流に飲み込まれていく急展開に、読むスピードも自然とあがる。読了日:07月22日 著者:柴田 よしき
サクリファイス (新潮文庫)ロードレースを見たことも聞いたこともない素人をも、たちどころにその奥深さで魅了してしまう力を持った作品。他のチームメイトを犠牲にして奪い取った勝利は、みんなのもの。そして犠牲になることは、時には勝利を意味する。「犠牲=負け」という意識では決して到達しえないアシストのプロは、自己犠牲を尊ぶ日本人らしいといえばらしい。読了日:07月17日 著者:近藤 史恵
拝金実体験の裏付け故の凄みと迫力。最近流行りのビジネス書よりよほど学ぶ部分が多く内容が濃いので、ハードカバーでも買う価値あり。裏の動きが知人の話とも一致し、ただのフィクションじゃないのは確かなようです。一度表舞台を追われて復帰できるのは、実力のなせるわざですね。本物の「ボランティア」や「キレイゴト」は欲にまみれて欲に突き抜けた人にしか語れないのでは。その是非はともかく、この人なら何かやってくれそうだという期待を呼び起こす「カリスマ」を、やっぱり堀江氏は持っているんだと改めて感じる一冊。読了日:07月16日 著者:堀江 貴文
砂漠 (新潮文庫)伊坂作品にしては、有無を言わさずページをめくらせるような引き込みが弱いと感じました。使っている題材一つ一つは伊坂幸太郎っぽいんだけれど、調理法が普通というか…。「砂漠」というタイトルの種明かし部分もどうもこじつけっぽくてしっくりこない。伊坂作品というだけで期待が高まるだけに、辛口評価。読了日:07月14日 著者:伊坂 幸太郎
華麗なる一族〈下〉 (新潮文庫)一気に読了。鉄平の熱い想い故の無念に泣けた。途中、子をも道具としか思わない大介への憤りが募る。最後に残るものは理不尽なやるせなさと、権力に取りつかれた者達が繰り広げる人間模様の不気味さ。もはやキメラ。「人間性を置き忘れた企業は、いつか、何処かで必ず、躓く時が来る。」この三雲頭取の言葉を信じたい。読了日:07月08日 著者:山崎 豊子
華麗なる一族〈中〉 (新潮文庫)上巻終盤からの勢いで一日で読了。情を解さず冷酷無比な万俵頭取と、厳しくも温情溢れるな三雲頭取と…憧れるのは後者。人であることを差し置いてまでどうしてそんなに権力を追い求めるのか、私には空虚で理解しがたい。読了日:07月07日 著者:山崎 豊子
華麗なる一族〈上〉 (新潮文庫)今更ながら読んでます。発表から四十年近く経つのに、リアルな人間模様は色褪せずに引き込まれる。作品に描かれる日本社会の本質部分にさほど「隔世の感」がないのは、当時から現在までの劇的に見える変化が、表面的なものにすぎないということなのでしょうか。読了日:07月07日 著者:山崎 豊子
Story Seller (ストーリー セラー) Vol3 2010年 05月号 [雑誌]お気に入りの短編集第三弾。前作・前々作に感じた勢いはないけど、粒ぞろいに変わりなし。さだまさしの小説って初耳だったけど、読んでみるとこれがなかなか心に響く。読後、言葉を紡ぐのは作詞でお手のものかと妙に納得。司法試験受験生が出てくる作品もあって、ああ世間的にはこういうイメージなのかと新鮮な驚きも。「受験勉強で洋書なんて読まないよ!」とか、つっこみどころも多々ありましたがw
サッカーの見方は1日で変えられるW杯のにわかサッカーファンとしては、なるほど〜と感心しきり。ただ、「よし、これで見方が変わりそう!」と意気込んでいざ日本戦を見ると、夢中になりすぎて本の内容は頭から吹き飛んでしまいます…
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)個々人にとっての「真実」は、その人にとってそうあってほしいものであり、そうあるべきものであり、一つの正義。視点が変われば「真実」は変わるし、告白に表れたものが「真実」であるかどうかは第三者には決して分からない。支離滅裂な告白に正直さを見いだし、理路整然とした告白に嘘を感じ取るパラドックス。「鬼気迫る」という言葉がしっくりくる作品。
働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書)前作同様に駒崎氏の文体は読みやすく、惹きこまれます。「忙しい」という自己イメージが仕事人間を生む。「9時〜6時」と決めてしまえば、それはそれで平時ならば仕事が回る。「忙しくて仕事以外の時間がない」というセリフは往々にして、生産効率を上げる努力放棄の言い訳なのだと改めて思いました。気をつけよう。時間は作るもの。「がむしゃらに頑張る」は自己満足度は高いけど効率は悪いと自覚すべき。ラスト「課題先進国」云々のやり取りが好きです。この教授は、きっと前総長かそれに近しい人ですね。|
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